【高校生の勉強方法】模試の過去問を解くことは、学力アップに繋がらないって本当？

水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、３人に２人が第一志望合格という結果を出す高校生専門塾です。

水戸駅周辺の高校では、
6月2,3日に学校内で模試が実施されるところがあります。

今年度初の模試ですね。

模試の過去問演習はするべきか、
それともしないべきか。
について考えていきたいと思います。

マーク模試と記述模試の違いを知ろう

マーク模試とは、来年1月に実施される、
大学入試共通テストの出題傾向に似せた模試です。

一時期、大学入試共通テストでも
記述式が出題されると言われていましたが、
全てマーク式になることが決定しました。

記述模試とは、マークシートの問題が一切なく、
記述式の問題ばかりの模試です。

一部選択問題は出題されます。

記述模試は、何かの問題を真似たわけではなく、
私立大学一般試験や国公立二次試験の問題を想定して作られた模試です。

つまり、マーク模試の過去問を解くことは、
大学入試共通テストの問題傾向を知ることになりますが
記述模試の過去問を解くことは、
模試の傾向を知ることにしかなりません。

また、マーク模試の過去問を解くことは、
大学入試共通テストの対策として適切ですが
記述模試の過去問を解くことは、
一般入試の対策として適切ではありません。

模試の勉強をするとしたら、こうしよう

模試でどうしても結果を出さなければいけない高校生は、
マーク模試であっても記述模試であっても、
過去問演習をすれば、模試の点数は伸びるはずです。

ただ、どうして模試で結果を出さなければいけないのかを考えましょう。

本当にその結果が必要なのか。

模試の過去問を5年分解くのと、
英語の問題集半分終わらせるのとだと、
どちらを行った方が学力UPに繋がるかを考えてみてくださいね。

それでも、模試の勉強をしたい！という高校生のために
模試の勉強法をお伝えします。

模試の勉強に取り組みたい高校生は、
マーク模試の過去問だけ触れるようにしましょう。

その理由は、前述したとおり、マーク模試の過去問であれば
大学入試の対策として効果的だからです。
さらに、マーク模試の過去問を行うことで、実際の模試でも点数が取りやすくなります。

出題傾向を知り、
その出題傾向に慣れることが点数UPに繋がります。

模試の前に、3年分ほど解けば対策として十分でしょう。

ただ、1つ注意したいことがあります！

大学入試共通テストが始まるのは、今年度からです。
ですので、今年度の模試から大学入試共通テストの傾向に合わせて模試が作られました。

昨年度の模試は、センター入試の傾向に合わせて作られています。

そのため、昨年度の模試と今年度の模試の傾向が違います。

それを踏まえた上で、模試の過去問を行うかどうか、判断してみてください。

模試の過去問は学力UPには繋がらない

模試の過去問をする目的は、
模試の点数を上げるためであり、
学力を上げるためではありません。

つまりは、模試の過去問をしたところで、
大学合格に大きく近づくことはありません。

模試の勉強をすると、すぐに結果が出ます。
そのため、自分の学力が上がったと勘違いしやすいですので気を付けましょう。

模試の過去問を解かずに、結果が伸びていた、
満足の結果が出たのであれば
素直に喜んでくださいね！

模試の過去問は無駄ではない

ここまで見てくれた皆さんは、
僕が模試の過去問演習に対して否定的だと思っていると思いますが
そういうわけではありません。

模試の過去問は、学力UPには繋がりませんと言いましたが、
模試の過去問は、モチベーションUPに繋がります。

模試の過去問を解くと、結果が出やすいと言いました。

結果が出ると、誰もがやる気が上がりますよね。

やる気が上がると、
模試の後の勉強が以前よりもはかどるのが分かると思います。

模試の過去問を解くことは、
直接的に学力を上げることはできませんが、
間接的に学力を上げることが出来そうですね！