法学部、弁護士になりたい人だけが行く学部ではない！

水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、３人に２人が第一志望合格という結果を出す大学受験専門塾です。

法学部って、なんとなく弁護士や検察官、裁判官になりたい人が行く学部という印象ありませんか？

もちろんそのような人も多くいるのですが、実は法学部はほとんどの人が一般企業もしくは地方公務員になるんです。

今回の記事では、法学部で勉強出来ること、法学部に向いている人、

法学部で身につけることが出来る力、法学部の就職先の４つのトピックをご紹介していきます。

ぜひ最後までご覧ください。

法学部で勉強すること

法学部には法律学科と政治学科が併設されていることが多くあります。

ですので、法律学科で勉強すること、政治学科で勉強することを分けてご紹介していきますね。

（１）法律学科
法律学科ではその名の通り法律について勉強していきます。
おもに勉強する法律は、７つあります。
憲法、民法、刑法、刑事訴訟法、民事訴訟法、商法、行政法を主に学習していきます。
法律学科では、その法律の成り立ちや、その法律をどのように使っていくのか、過去の判例でどのように使われたのかについて学習していきます。
条文を暗記しないといけないとよく言われますが、大抵のテストはポケット六法を持ち込むことが出来るので、そんなに心配はありません。
むしろ解答の根拠となる法律の名称や条番号、その法律の解釈などは暗記する必要があります。
ですので、数学と少し似ているのかも知れませんね。
公式を覚えて、その公式に当てはめながら解いていく。
このようなイメージを持っていただけると分りやすいかと思います。

（２）政治学科
政治学科では、法律学科同様に過去の事例から、どうしてその政治に関する法律が作られたのか、日本が過去にどのような政治を行ってきたのかを勉強していきます。
また、日本だけにとどまらずに海外の政治についても、諸外国の価値観や倫理観、様々な考え方が違うことを認識しながら、様々な国の政治について学習できる大学もあります。

ここまで法律学科、政治学科２つの学科についてご紹介しました。

まとめると、法学部は未来ではなく過去について勉強していく学部なんです。

法学部に向いてる高校生の特徴

法学部に向いている高校生の特徴を５つ紹介します。

（１）法律に興味がある
大学で勉強することに興味があるので、間違いなく法学部に向いていますね。

（２）法曹になりたい
法曹になるには大学と大学院で法律を学ぶことがメジャーです。

（３）社会や国のルールに興味がある
法律は、社会や国のルールなので、興味があることを大学で学べそうですね。

（４）結果と原因にこだわりがある人
法学部で学ぶ判例は、原因と結果が非常に重要です。
日頃から、どうしてこうなるの？と疑問を持っている方は法学部にむいています。

（５）本を読むのが好きな人
法学部では、大学の講義で扱う参考書が辞書くらい太いことは、よくあります。
そのため、本を読むのが好きな方も法学部が向いています。

法学部で身につく力

法学部で身につく力は大きく分けて３つあります。

１つ目が、物事の視野を広く持ちながら考える力
法律を幅広く勉強していく中で、その問題点はどの法律を適用できるのか、適用できる法律は刑事だけなのか、それとも民事でも適用できる法律はあるのかなど、考える必要があります。そのため様々な視点から問題を考える力が身につきます。

２つ目が、問題の本質を見抜き解決する力
非常に幅広い分野の法律を学修し、何が重要な論点なのかを見極め、どう解決していくのか、法的ルールの解釈や運用能力を養います。
その結果、問題の重要点や本質を見抜き解決する力を身につけられます。

３つ目が、相手を説得する力
法律では、様々な解釈があり、どれが正解というのは厳密にはありません(※判例を除く)。そのため、ゼミや授業内で自分の意見や解釈を論理的に相手に説明し納得して貰わなければいけません。
そのため、相手を説得する力を身につけることが出来ます。

法学部の就職先

茨城県にある大学の法学部を例にして、法学部の就職先を見ていきます。

茨城大学人文学部法学メジャー　
公務員３２．７％(法務省、茨城県庁、水戸市役所)
金融、保険業１３．６％(みずほ証券、常陽銀行)
サービス業１０％(セイコーソリューションズ、茨城トヨタ)

常盤大学総合政策学部法律行政学科
公務員２４．６％(那珂市役所、笠間市役所など)、
卸売小売業２１．５％(茨城スバル、リコージャパンなど)、
サービス業１５．４％(水戸商工会議所、ベリーベスト法律事務所など)

このように法学部に進学した人のほとんどは一般企業に就職します。
ですので、法曹(裁判官、検察官、弁護士)になる人だけが進学するわけではありません。
もちろん法曹を目指すために大学院進学する方もいます。