「勉強しなさい」と言わざるを得ない親と、「勉強しなさい」と言われたくない子ども

水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、３人に２人が第一志望合格という結果を出す高校生専門塾です。

大学受験で失敗してしまう1つの理由に、
『親と子どものすれ違い』があります。

親の考えを子どもが理解していなかったり、
子どもが親の意見を理解していなかったり。

せっかく勉強しているのに、
そんなすれ違いで合格出来なかったらもったいないですよね。

今回は、親と高校生の考えのすれ違いについて見ていきます。

親の言動は「我が子のため」

親はどうして、「勉強しなさい」というのか
どうして、テストの点数が悪いと嫌な顔をするのか
どうして、勝手に参考書を買ってくるのか
どうして、毎日同じことを言ってくるのか。

親からしたら当たり前のことでも、
子どもにとっては「なんでだよ！うるさいな！」
と感じてしまう言動が多いのかもしれませんね。

きっと親は、我が子のためを思って言っていることでも、
それが伝わっていないのではないでしょうか。

「あんたのために言ってるんだからね！」

なんて言ってしまった日には、
もう高校生のイライラは最高潮です。

お母さんお父さん、
まずは高校生の気持ちも考えて、
言いたくなる気持ちを抑えましょう。

高校生のみなさん、
お母さんお父さんが、
どうしてそんなことを言うのかを考えてみましょう。

高校生は、行動できないだけで分かっている

高校生はどうして、「今やろうとしてた！」というのか
どうして、テストの点数が悪くてもケロッとしているのか
どうして、参考書を買いっぱなしにしてしまうのか
どうして、毎日言わないと分からないのか。

高校生からしたら、
何も気にしないことを親はすごく気にするんですね。

親は、高校生がどうしてそういう反応をするのかじっくり考えてみましょう。

勉強を自分事として考えていないのかもしれない。
本気出せばいつでもできるようになると思っているのかもしれない。
逆に、やっても出来ないと思っているからやらないのかもしれない。
勉強する理由が分からないのかもしれない。

いや、勉強しなければいけないのは分かっている。
けど行動できないだけなのかもしれません。

勉強しなければいけないのが分かっている高校生に対して
「勉強しなさい」と言っても、
「分かってる。今やろうと思ってた」
という返事しか返ってきませんよね。

「勉強をやりなさい」と言うのではなく、やる行動を促す

高校生のほとんどが、
勉強しなければいけないのは分かっています。

ただ、なかなか行動できない。

そんな高校生に対して周りの大人できることは、
「勉強しなさい」と言うことでもなく
参考書を買ってくることでもなく
毎日同じことを言い続けることでもありません。

勉強ができる環境を高校生に与えることです。

もしくは、今の環境(自宅や学校)を勉強できる環境にすることです。

勉強できる環境が整えば、
自然に学力は上がりますし、
勉強に関する親子の口論はなくなります。

家で勉強できなかった高校3年生が、家で10時間勉強できるようになった話

最後に、セルフクリエイト水戸校の生徒の話を少しさせてください。

3月に入塾した現高校3年生の生徒のお話です。

彼は、家でなかなか勉強できない生徒でした。

部活の前や後に、学校に残って勉強をしたり、
電車での移動中に勉強をしたりは出来るけれども、
家に帰るとどうしてか手を付けることが出来ない。

そんな中、学校が休校になり、
家でやるしかない状況になってしまいました。

僕は彼に、「家でも勉強しようね」
のような言葉を言ったことはありません。

なのにも関わらず、3月から5月まで、
毎日家で8~10時間の勉強ができるようになっていました。

不思議ですよね。彼自身も不思議だと言っていました。

目標をしっかり立て、それに対する勉強内容を細かく決め、
学校調べをする時間をとったり、運動する時間をとったり。

勉強の計画も立てますが、
それ以外の内容も一緒に話して決めていきました。

勉強以外の話をすることで、
全体のモチベーションが上がり、
勉強に対しても行動できるようになります。

親の役割を見直してみると、
いい結果が待っているはずですよ。