結局、英検って受けなきゃダメなの？

水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、３人に２人が第一志望合格という結果を出す大学受験専門塾です。

英検を受験したことのある高校生、受験を予定している高校生は多いと思います。

実際にセルフクリエイトでも、毎年多くの生徒さんが受験をしています。

ですが皆さん、その英検は何のために受験をしていますか？

学校の先生や親に「受けなさい」と言われたから受けているだけですか？

やみくもに受験をする高校生をたまに見かけるので、本当に英検を受験しなければいけないのかについて、考えてみたいと思います。

英検に合格していれば受験が有利になる？

結論、受験校によります。

「英検を持っていれば受験が有利になる」という理由で、英検を受験する高校生、受験させる保護者がいますが、
正確には、「英検を持っていれば受験が有利になることがある」です。

英検に合格していれば受験が有利になる大学の例の１つは、法政大学です。

法政大学の社会学部、経営学部、人間環境学部、キャリアデザイン学部、スポーツ健康学部、情報科学部、デザイン工学部、理工学部、生命科学部
の９学部において、英検２級に合格していれば、英語学部利用入試に出願することができます。
この入試は、当日の英語の試験が免除され、国語か数学の１科目で受験することができます。

英検を持っていなくても別日程の一般入試を受験することはできますが、１科目で受験できるのは魅力的ですよね。

また、英検に合格していなくても、受験が有利になるこんなパターンもあります。

茨城大学の工学部です。

茨城大学工学部では、英検のスコアによって、当日の英語の点数が決まります。

英検を受験すると、合否の結果意外に、スコアが公開されます。

級によって満点は異なり、各級の満点と合格点は以下の通りです。

１級　：３４００点（２６３０点）
準１級：３０００点（２３０４点）
２級　：２６００点（１９８０点）
準２級：２４００点（１７２８点）
３級　：２２００点（１４５６点）
４級　：１０００点（　６２２点）
５級　：　８５０点（　４１９点）

いずれかの級を受験し、茨城大学工学部の指定した点数を獲得すると、合否に関係なく、当日の英語の試験の点数が決まります。

その点数は以下の通りです。

２３００点以上→１００点
１９５０点　　→　９０点
１８２５点　　→　７０点
１７６３点　　→　６０点
１７００点　　→　５０点

例えば、英検３級を受験して１９００点を取れば、英検３級に合格し、
茨城大学工学の一般入試において、英語９０点の得点をもらえます。（９０点加点ではなく、英語の試験１００点満点のうち９０点とみなされます。）

また、英検２級を受験して１９００点を取れば、英検２級には不合格になりますが、
茨城大学工学部の一般入試では、英語の試験は９０点とみなされます。

つまり、合格か不合格かは関係なく、スコアで判断されます。

法政大学と茨城大学、２つの大学を例にとって英検の有利性を見ていただきましたが、
茨城大学のような、合否で判断されるものではなく、スコアで判断される入試の方が多いです。

英検準２級で１８００点合格よりも、英検２級で１９００点不合格の方が価値が高いということですね。

英検は２種類ある！？

英検は、「従来型」と「S-CBT」という２つの受験方法があります。

「従来型」は、年に３回行われる受験方法で、一次試験（ペーパーテスト）と二次試験（スピーキングテスト）が別日に行われます。

一次試験を受験し、数週間後に一次試験の合否が発表されます。

合格した人のみが二次試験を受験することができ、二次試験終了後にスコアと合否が発表されます。

スピーキングがいくら得意でも、ペーパーテストの成績が悪いと、スコアは出ません。

高校で申し込みができるのは、基本的には「従来型」です。

「S-CBT」とは、ペーパーテストとスピーキングテストを同日に行う試験です。

S-CBTは、毎月のように試験日が設定されており、試験会場に行き、パソコン上で試験を行います。

こちらは、ペーパーテストが悪くても、総合スコアが出されます。

大学受験を有利に進めるのであれば、S-CBTでの受験が断然お勧めです。

毎月行っているということと、１日受験するだけでスコアが出されるからです。

受験校の募集要項を確認しよう

英検を入試で活用できるかどうかは、大学によって異なります。

ですので、受験を予定している大学の募集要項をご覧ください。
おそらく、現高校２年生用の募集要項はまだ公表されていないので、今年の募集要項で確認をしてみましょう。

募集要項はページ数が多くて、正直見るのが大変です。
ですが、英検を取ることが重要かどうかはすごく大切なことですので、必ずチェックをしておきましょう。

最後に

個別進学塾セルフクリエイトでは、受験のためにどのような勉強が必要か、さらにはどのような大学を受験校とするべきかからお話させていただきます。

英検受験を考えている高校生は、本当に英検が必要かどうかを一緒に考えてから勉強を始めましょう。

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