【高校生向け】起業をするとは、起業するためには。

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水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、3人に2人が第一志望合格という結果を出す大学受験専門塾です。

水戸市にセルフクリエイトを開校してから、今年で4年目になります。

なぜだかセルフクリエイトでは、「起業したい」という生徒が毎年います。

実際に高校生のうちに起業した生徒、大学生になってから起業をした生徒も、何人もいます。

10年前に比べて、起業をしたい若者が増えているのでしょうか。

今回は、起業するとは何か、起業するためにはどうするのか。
について簡単に紹介していきます。

少しでも高校生の皆さんの将来に役立てば嬉しいです。

そもそも起業するってどういうこと?

起業するとは、自分自身でビジネスを立ち上げ、自分自身で経営することです。

自分自身のアイディアや、商品を世の中に発表し、それで収入を得ることです。




起業をすると、「大きな自由」が手に入ると思いませんか?




好きなことで仕事をして、好きな時に働いて、好きな場所で働いて、好きな人と仕事して、
好きな時に旅行して、好きなものを好きなだけ食べて。




こんな生活、夢物語です。




起業して成功すれば、こんな生活を手に入れられるわけではありません。

起業する人は全体の10%と言われています。
(ちなみにアメリカでは30%)

そして、設立してから10年に以内に、90%以上の会社が倒産すると言われています。

つまり、10年以上継続できる会社を作れるのは、日本人の0.5%程度ということになります。





そんな中で先ほどのような、夢みたいな暮らしが出来る起業家はどれくらいいるのでしょうか。


きっと10万人に1人くらいかもしれませんね。


ただ、先ほどの夢のような暮らしの中の、1つだけの要素を取り出した生活は出来るかもしれません。

例えば、「好きなことで仕事をする」けど、好きな時には旅行に行けない、
「好きな場所で仕事をする」けど、好きなことを仕事には出来ない。


何かを得るためには、何かを諦めなければいけません。

それは起業も同じですね。


それを踏まえてうえで、起業をすることについて考えていきましょう。


会社を設立する

一般的に起業するとは、会社を設立することを指します。

会社を設立するためには、「登記簿登録」が必要です。

簡単に言うと、会社の登録です。

登記簿には、会社名、住所、役員の名前、会社の目的などが記載されます。

書き方がすごく特殊なので、基本的には「司法書士」という職業の方に依頼をします。

5万円くらいで、作成から登録までしてくれるかと思います。

登記簿を作成するのに、色々な情報が必要ですが、司法書士の方に任せておけば、すんなり登録できます。

1つ注意しておきたいことがあります。

最近は、オンラインでもビジネスをすることが出来るようになりました。

事務所やテナントを借りずに、ビジネスを出来てしまうんですね。ただそれでも、登記簿を作成するには住所が必要です。

自宅でもいいですし、登記簿のために場所を借りている人もいます。

登記簿登録用の住所を準備しておきましょう。


フリーランスという働き方

最近は、会社を作らずにフリーでお仕事をしている方も多くいます。

フリーランスという働き方です。自由業とも言います。

デザイナーやインストラクターの方に多い働き方です。

そして、フリーランスは誰でもなることが出来ます。しかも、お金もかからずに。


会社設立のためにはお金が必要です。


しかしフリーランスは、登録が必要なことは変わりませんが、お金はかかりませんし、
登録も簡単なので、自分で行うことが出来ます。


住民票のある税務署に、開業届を出したいと伝えてみて下さい。


必要な書類がもらえると思います。


その書類を税務署に提出するだけで完了です。


混んでいなければ、20分程度で終わったと思います。


起業したいと思っている高校生は、まずフリーランスから始めてみるのが一番いい選択かもしれません。

起業しない選択肢は?

起業することについて色々書いてきましたが、他の選択肢も考えていきましょう。


他の選択肢を知ってから、起業という選択を取ることをお勧めします。


起業することにもメリットとデメリットがありますし、他の選択肢にもメリットとデメリットがありますので。


会社員になる

高校を卒業して大学に進学し、
大学3年生から就職活動をして、大学卒業したら就職する。


この選択肢を取る方が最も多いかと思います。


就職することはたくさんのメリットがあります。
・毎月お給料がもらえる
・先輩後輩の繋がりができる
・ボーナスがある
・福利厚生がある
・有給休暇がある
・所得税の支払いを自分でしなくていい(会社が代わりにやってくれる)


一方デメリットは、
・勤務時間が決まっている
・給料がある程度決まっている
・やりたいことをやれないことが多い
・自分だけの判断で出来ないこともある
・希望していない転勤があるかもしれない

のようなことがありますね。


このようなメリットとデメリットを飲み込んで働ける方は、会社員としての働き方が向いているかもしれません。


僕の場合は、「勤務時間が決まっている」ことと「やりたいことをやれない」ことが嫌で、起業を選択しました。


学生を続ける

大学を卒業しても、学生を続ける選択肢もあります。


大学院進学です。


簡単に言うと大学院は、大学で学んでいたことをより専門的に学べるところです。


大学院に行ってから就職した方が、給料がよくなると言われています。


理系大学であれば、半数以上の方が大学院に進学していきます。


文系でも、法学部の学生がロースクールという大学院に進学することもよくあります。


ロースクールとは、法律専門家の育成に特化したスクールで、
司法試験の受験資格を得るために進学します。


弁護士や裁判官になるための資格ですね。


大学で学校は終わりと考えている方も多いかと思いますが、
大学院進学はわりと一般的な進路です。


理系の生徒であれば、大学院に進学するかしないかを今のうちに考えておけるといいですね。

起業するために必要な、3つの考え

起業以外の選択肢を知り、それぞれのメリットとデメリットを知った上で起業したいと思うのであれば、
3つの考えを知っておきましょう。


起業する上で必要な3つの考えは、
「Goal」「What」「How」です。


それぞれについて詳しく見ていきましょう。

Goal

Goalは、起業の目的です。


何のために起業をしたいのか。ということですね。


少し難しいかもしれませんが、Goalはすごく大事なことです。


何をするかよりも、どうやるかよりも、何のためにするかが一番大事です。


ビジネスをする上で、必ず「お客様」がいます。


Goalが明確であれば、
お客様が、あなたのサービスを受けたい!あなたから買いたい!
と思ってくれます。


例えば、ある学生が立ち上げたHP作成会社が2つあったとします。


A君が立ち上げた1つの会社は、
「プログラミングを小学生から学んでおり、それをお仕事にしたら楽しいだろうなと思って起業しました。プログラミングコードを自分で書いて、デザインに凝ったHPを作成できます。」
と言っていました。


B君が立ち上げた別の会社では、
「僕の地元にはたくさんの魅力があるのに、あまり世間に広がっていません。他にも、魅力があるのに人を集められない地域がたくさんあるのではないと思っています。地域の素敵な人やサービスにフォーカスを充てたHPを作成できます。」
と言っていました。


A君もB君も学生であるなら、B君の方がお客様から好かれ、ビジネスがどんどん広がっていきます。


その理由は、目的があるからです。


何のためにそれをしているかが明確で、それが応援したいと思えるないようであれば、
自然とお客様はついてきます。


何をやるかよりも、何のために起業をするかを考えてみましょう。


What

次に、「何をやるか」を考えてみましょう。


Goalを達成するために、自分には何ができるか、自分は何をやりたいと思うかを、考えてみましょう。


起業をしようとする高校生でよく陥りやすいことは、
全く新しいことをやろうとすることです。


もちろん、全く新しことを出来るのであれば最高ですが、なかなか思いつきませんし、どこに需要があるかを探すことが難しいです。


考え方を変えると、誰もやっていないことは、誰にも需要がないことが多く、
みんなやっていることが、色々なところに需要があるということです。


何が言いたいかというと、
起業案がまだ明確でないのであれば、まずは真似をしてみて下さい。


自分が参考にしたい会社や人のまねをして、自分なりにアレンジしていきましょう。


この世にあるほとんどの会社が、真似から始まった会社です。


How

最後は、「どうやるか」です。


何のために何をするかが決まったら、それをどのように販売していくかを考えます。


クラウドファンディングをしたり、SNSを育てたり、駅前でチラシを配ったり、どこかに広告を出したり、
出来ることはたくさんあります。


これも、お手本となりそうな人や、起業している人に相談してみるのが理想です。


そして、その人がやっている方法で、真似が出来ることはどんどん真似をしていきましょう。


きっと、学生起業家に対して、真似をするな。という人はいないはずです。


自分なりの方法を探すのは、ある程度ビジネスを育てられてからです。

起業するために最も必要なもの

起業をするために必要なことは、「プライドを捨てること」です。


起業をすることは、他の学生と比べると一歩先に行っているような感覚があると思います。


それにより、「自分は起業しているんだから。他の学生とは違うんだ!」
と勘違いしてしまうことで、せっかくのいいビジネスが失敗してしまうことがあります。


変なプライドはいったん捨て、人の真似をし、友達や後輩でも積極的に認め、自分が一歩上という考えを辞めましょう。


起業するときに必要なことは、プライドを捨てることですが、
自分のビジネスを大きくするために必要なことは、自分のビジネスにプライドを持つことと、根気です。


ビジネスを大きくする時には、多くの人を巻き込むことが必要です。
そのためには、自分のビジネスに自信とプライドを持っていることが大切です。


自分自身のプライドを持つこととは違うので、勘違いしないようにしましょうね。


そして、さらにビジネスを大きくするには、根気が必要です。


数年間、自分の商品が売れないことがあっても続けることが大事です。


精神的につらいこともあります。お金が尽きることがあるかもしれません。就職した人をうらやまっしく思うこともあるかもしれません。


それでも続けることが、ビジネスを大きくする上で必要なことです。


起業することは、やりたいと思う気持ちがあれば誰でもできます。


ですが、それを続けられる人はほんの一握りです。


誰でも出来ることを長く続けられる人は少ないですからね。

最後に

セルフクリエイトの生徒は、毎年起業志望の生徒さんがいます。


僕にもなぜだか分かりませんが。。


僕は起業を勧めるわけではありませんが、1つの選択肢ではあると思っています。


これを読んでいただき、起業したいと思っている高校生の、何かしらのヒントになれば嬉しいです。

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