休日の勉強、「０時間→８時間」になった生徒の話

水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、３人に２人が第一志望合格という結果を出す大学受験専門塾です。

数年前の生徒のお話です。

休日は学校があるから、放課後に勉強できているけど、
学校のない休日は勉強が出来ない。したい気持ちはあるのに。

と言っていた高２年生です。

休日の勉強０時間だった彼が、どのようにして休日に８時間も勉強できるようになったかについてご紹介させていただきます。

色々な方法を試してみる

彼との会話の中で、印象に残っている言葉があります。

「何時から何時に勉強する。と決めてやるのって意味がないと思うんですよね。
時間を決めてやる勉強って結局、“時間にやらされる勉強”だから身にならないと思っていて。」

勉強をスタートする前に言っていた言葉です。

“時間にやらされる勉強”という表現を初めて聞きました。

たしかに、○時になったら勉強を始めよう。と決めたとしたら、
それは自分の意思ではなくて、時間によってやらされた勉強なのかも。
と、気づかされました。

僕は彼に対して、
『“やらされる勉強”ではなく、時間に縛られない勉強ができるようにしていこうか。』
と伝え、どのような方法で実現できるかを話し合いました。

そこで出たのは、３つの方法でした。

①平日は学校帰りに勉強できているので、休日も午前中のうちに外に出て勉強をする
②とりあえず時間にやらされる勉強を２時間でもしてみる
③30分の勉強を数回に分けてやってみる

このすべての方法を試してみました。

すると、どれも1,2週間続けることは出来ました。

すべての方法を試した上で、
『どの方法なら受験まで継続できそう？』
と尋ねてみると、

「やっぱり外に出るとリフレッシュできるので、午前中のうちに外に出て勉強を始めるのがいいと思います。」

それを決めてから、休日も毎日3時間くらいの勉強ができるようになりました。

勉強ができるようになる方法、勉強時間を増やす方法はたくさんあります。
人によって様々ですので、色々試してみて最適解を見つけてみるのがお勧めです。

できていることに目を向ける

休日でも３時間は勉強できるようになった彼ですが、
３時間できるようになったことよりも、３時間しかできていないことに目を向けてしまっていました。

いい意味で捉えると向上心がありますが、逆に考えると自分の成功体験を発見できていません。

僕は彼に対して、
『今まで休日は０時間だったのに、３時間もできるようになってきたね。それも１回や２回じゃなくて、毎週！
継続できているのすごいと思うな！』
と伝えました。

すると、ずっと力んでいた彼の肩の力がスッと軽くなったような印象を受けました。

そこから彼は、できるようになったことや、その日にできたことを細目に教えてくれるようになりました。

それと同時に、休日の勉強時間も５時間くらいに成長していきました。

５時間から８時間へ

休日に５時間も勉強できるようになったことに対して、彼は彼自身のことを認められるようになってきました。

しかし、さらに勉強時間を増やしたい。という話をしてくれたので、
彼にこのようなことを言いました。

『もし休日に、８時間勉強するとしたら、どんな１日になるか考えてみようか。
受験生として、休日の朝は何時に起きればいい１日を過ごせそう？』

「平日が7:00起きなので、同じくらいの時間ですかね。」

『じゃあ、7:00に起きて、何時から勉強開始できる？』

「遅くても7:30からはできます。」

『7:30からね。じゃあ、12:00にお昼食べるとして午前中は4時間半あるね。その内最大で何時間勉強に使える？』

「30分くらい休憩あれば大丈夫なんで、４時間勉強できそうです。」

『午前中４時間ね。午後も４時間できれば、もう８時間だね。』

「本当ですね。以外と８時間って難しくないのかも。」

『じゃあ、お昼休憩どのくらい必要？』

「30分くらいで大丈夫です。」

『午後の勉強は何時から始めようか。』

「一応13:00にしておきます。」

『分かった。じゃあ、13:00から始めたとして、夕飯までにどのくらい勉強時間とれると思う？』

「夕飯はいつも19時くらいなので、時間は６時間か。だったら５時間くらいは最大できそうですね。」

『これでもう９時間になっちゃうじゃん！じゃあ夕食後から寝るまでだったら最大どのくらいできると思う？』

「２時間半くらいですかね。」

『今まで話してくれた時間全部足すと、１１時間３０分だよ！』

「そんなに？笑」

『そうだよ！どう？』

「なんか意外と８時間はできそうな気がしました。」

『ちょっと試しに、今度の土曜日に８時間勉強できるように頑張ってみようか。』

彼は土曜日、予定通り８時間の勉強を行いました。
むしろ、９時間３０分の勉強ができたと、報告してくれました。

ここからは、もう僕が大きな助言をすることもなく、彼は自ら勉強量を保つことができました。

どうやって勉強するか、どうやって勉強時間を確保するかを一緒に考えることはとても大事です。

最終的に彼は、時間にやらされる勉強ではなく、午前中に○時間、午後に○時間。という目標だけ作って受験勉強を行いました。

最後に

彼のように、勉強をしたいけどできない高校生はたくさんいます。

周りの大人は、したいならやるだけじゃん。というかもしれませんが、
やりたいけどできない状態は、別におかしなことではありません。

一緒に、できる方法を探していきましょう。

そして、勉強時間を増やして成績を上げる方法を一緒に探していきましょう。

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