水戸で塾を4年やって思うこと
水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、3人に2人が第一志望合格という結果を出す大学受験専門塾です。
セルフクリエイトは、2019年12月から生徒募集を開始しまし、もうすぐ4期生が卒塾するところです。
2019年の夏まで、僕は東京で塾をしていました。
茨城で塾を始めた時は、東京の高校生と茨城の高校生の違いをすごく感じていました。
この4年間で僕が感じたことについて色々書きたいと思います。
水戸は、教育方法が古かった
僕が茨城に塾を作ってまず感じたことは、「時代が遅い」ということ。
流行は東京から流れてくると言いますが、どの業界の流行もそうなんだなと実感しました。
学習塾は大きく分けて、「集団指導」「個別指導」「自立指導」の3つに分類されます。
当時、東京で流行中だったのは「自立指導」です。
自立指導は簡単にいうと、勉強を教えるのではなく、生徒が自分自身で勉強できるようになることをサポートする指導のことです。
具体的には、勉強の仕方をお伝えしたり、勉強のスケジュールや目標を作成したりする指導のことです。
セルフクリエイトも、この自立指導に当てはまります。
僕が水戸に来たとき、自立指導という自立指導がほとんどない・・・
ということを知りました。
ファッションや食だけではなく教育においても、地方は数年間の遅れをとってしまうのだと感じました。
そもそも自立指導が流行したのは、センターから共通テストに変わることにより、
知識詰め込み指導では勝てない入試になったことが理由です。
センター入試は、知っていれば解ける問題がたくさん出題されていました。
今年、去年のセルクリ生も、センターの過去問を解いてみると
「センターは知ってないと解けない問題ばっかりだから解いてて面白くないです。」
と全員が言います。
つまりセンターの時代は、知識を詰め込めば合格ができていたため、「集団指導(いわゆる予備校)」や「個別指導」で学ぶ高校生が多くいましました。
しかし共通テストになってからは、単純暗記で解答できる問題が少なく、
表や図から読み取って答える問題、長い文章から情報を読み取って答える問題など、思考力を問う問題が増えてきました。
このような問題に取り組むためには、知識を詰め込むような教育ではなく、
自学力を強める教育が必要になりました。
分かりやすくいうと、
知識を教える教育ではなく、知識の身に付け方を教える教育です。
このような背景から、自立指導が流行してきたということですね。
センター試験が終わった年に僕は水戸に来ましたが、共通テストに向けて教育を一新している塾さんがほとんどなかったように感じました。
水戸は、受験に対する考えたかも古かった
センターが共通テストに代わる数年前、AO入試(現在の総合型選抜)の受け入れ数がぐんと増えたタイミングがありました。
その背景には、日本の大学の代表格である東京大学が、推薦入試を2016年から始めたことがあります。
これ以降、各大学が推薦入試やAO入試の受け入れ枠を増やし、一般入試での受け入れ枠を減らしています。
現在は、一般選抜で入学する人と、その他の入試(総合型や学校推薦型)で入学する人は大体半分です。
ひと昔の大学入試と言えば、一般入試をすることが当たり前で、
『推薦?逃げでしょ?』
なんて言われることもあったりなかったり・・・
今は全くそんなことはありません。
むしろ、一般入試で受験をすることの方が難しくなっていますので、総合型や学校推薦型で受験をすることを視野に入れるのが当たり前になっています。
僕が東京で塾をしていた時は、大学受験生のうち6割程度が総合型や学校推薦型で合格をしていきました。
ですが水戸に来てからは、2割くらいが総合型や学校推薦型を希望していて、
8割の人が一般選抜を希望しているという状況でした。
大学受験のことについての知識が足りないということもありますが、
高校であまり説明がないということが大きな理由だと思っています。
(特進クラスになると、一般しか受けさせてくれない高校も結構あるようです。)
入試の仕方が多様化している中、一番最後に行われ、受け入れ枠がどんどん減っている一般選抜をあえて選択する必要は?
と、考えてから受験をしてもらいたいと思っています。
セルフクリクリエイトでは必ず、志望校や希望する受験方法を入塾前にお聴きしますが、
生徒の評定平均や性格などを踏まえ、受験方法の変更を提案することもあります。
むしろ、第一志望の総合型や学校推薦が受けられるのであれば、受けることをお勧めしています。
やはり東京に比べると、受験方法の考え方も古かったようです。
今までのやり方ではなく、今の受験に合ったやり方を。
大学受験は4~5年の周期で大きく変わります。
この記事で紹介したことだけでも、
2016年には東大で推薦入試が開始(他の大学もこぞって推薦枠を増やす)
2020年にセンターが共通テストに(知識力から思考力を問う問題に)
2024年には情報が必須科目に
などのように、4年に1度、大きな変化をしています。
今までの受験生がこうだったからこうする。
という考え方が通用しないのが大学受験です。
まずは今の大学受験の現状を知り、それに合った受験勉強をしていきましょう。
受験の現状は、なかなか難しくて調べても何が何だかよく分からないと思います。
そんな時こそ、僕たちの出番です。
僕たちは教育のプロです。
受験のこと、勉強のこと、なんでも相談してください。
セルフクリエイトは、入塾の意志がなくても相談を受け付けております。
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