塾の先生が考える、奨学金の危険性
水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、3人に2人が第一志望合格という結果を出す大学受験専門塾です。
大学受験を見据えている高校生、その保護者の方であれば、
一度は「奨学金」について考えたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、塾の先生を15年間しているおきつが、奨学金の危険性についてお伝えさせていただきます。
借りようと思っている方、まだ検討中の方、心してご覧ください。
奨学金の制度の紹介
一般的に奨学金とは、「JASSO(日本学生支援機構)」から、大学の費用のためにお借りるお金のことを指します。
おそらく、高校3年生になれば、高校からも案内があると思います。
まずは簡単に、奨学金の制度について紹介させていただきます。
既に奨学金の制度をご存じの方は、次の項目まで飛ばしていただいて大丈夫です。
まず奨学金には、「給付型」と「貸与型」の2つがあります。
漢字の通り、「給付型」は返済する必要のないお金(もらえるお金)です。
一方「貸与型」は、返済する必要のあるお金(貸してもらうお金)です。
給付型の奨学金であれば、何も迷うことがなく受け取るべきですよね。
ただ、条件が厳しく、もらえる人はほんの一握りです。
JASSOでも給付型の奨学金は存在します。
その申請条件は、
①評定平均が3.5以上であること
②在籍する高校において面談を実施、またはレポートの提出をすることで、大学における学修意欲を有すること
③親の収入が一定値以下であること
この3つです。
収入の一定値は、家族構成によって異なるのですが、ザックリとした目安はこんな感じです。
(1)片親の場合 → 373万
(2)両親かつ、一方が無収入かつ、子ども2人 → 378万
(3)両親かつ、子ども2人 → 一方の親が320万、もう一方の親が155万
(4)両親かつ、子ども3人 → 一方の親が461万、もう一方の親が100万
これは、給与所得の世帯の目安であり、これらの数値はあくまでも目安です。
この値より年収があっても受け取れる場合もありますし、この値より年収がなくても受け取れない場合もあります。
また、貸与型の奨学金はさらに2つに分類されます。
JASSOでは、第一種奨学金と呼ばれる「無利子型」と、第二種奨学金と呼ばれる「有利子型」です。
その申請条件は、次の通りです、
【無利子】
①評定平均が3.5以上であること
②世帯年収が一定値以下であること
世帯年収の一定値は、こうです。
(1)片親の場合 → 761万
(2)両親かつ、一方が無収入かつ、子ども2人 → 716万
(3)両親かつ、子ども2人 → 803万
(4)両親かつ、子ども3人 → 905万
【有利子】
①親の収入が一定値以下であること
世帯年収の一定値は、こうです。
(1)片親の場合 → 1166万
(2)両親かつ、一方が無収入かつ、子ども2人 → 1113万
(3)両親かつ、子ども2人 → 1250万
(4)両親かつ、子ども3人 → 1334万
貸与型の奨学金は、多くの方が申請することができそうですが、給付型の奨学金は条件が難しそうですね。
給付型の奨学金の申請条件に当てはまりそうであれば、迷わず申請することをお勧めします。
申請条件のほかに気になるのは、奨学金の金額ですよね。
給付型は家庭の所得によって金額が定まり、貸与型は月々の金額を選択することができます。
その金額はこちらです。
【給付型】
実家暮らしの場合:9,800円、19,500円、29,200円
実家外の場合:22,300円、44,500円、66,700円
【無利子貸与型】
実家暮らし国公立大学の場合:20,000円、30,000円、45,000円
実家外国公立大学の場合:20,000円、30,000円、40,000円、51,000円
実家暮らし私立大学の場合:20,000円、30,000円、40,000円、54,000円
実家外私立大学の場合:20,000円、30,000円、40,000円、50,000円、64,000円
【有利子貸与型】
20,000円~120,000円(1万円刻みで選択可能)
本人の高校の成績と、家庭の収入を考えた時に、どの奨学金なら申請できるかを確認しておきましょう。
ニュースでよく見る、奨学金を返せない人の実情
大学に通っている人の中で奨学金を借りている人は、全体の約50%です。
(給与型の奨学金を利用している人は含みません。)
2人に1人もの大学生が、奨学金を利用しているのですね。
意外にも、私立大学生の奨学金利用者の割合と、国公立大学の奨学金利用者の割合はほとんど変わりません。
奨学金の返済は、奨学金の貸与が終了して7カ月後から始まります。
スムーズにいけば、就職してから7カ月目から返済が開始するので、その時に返済分の金額をしっかり残しておくことが必要になりますね。
テレビのニュースでたまに、「奨学金の返済に追われている若者」「奨学金の返済が滞っている新入社員」などというような内容を見たことがありませんでしょうか。
奨学金を返せなくて、差し押さえをされているニュースなんかもありました。
一時、すごく頻繁に取り上げられていましたね。
こんなニュースを見ると、「奨学金は怖いもの」「返せない人が多いんだ」と思ってしまいますよね。
ですが、しっかりデータを見てみると、奨学金は意外と怖くないものであることがわかります。
実は、奨学金を延滞している方は、全体の3.6%だけなのです。
あれだけニュースで取り上げられると、20~30%いるのかなと思ってしまいがちですが、
たったの3.6%だけ。
しかもこの3.6%は、延滞している人なので、しっかり延納の申請をしている方も含みます。
つまり、返せなくて差し押さえされている方はもっともっと少ないです。
奨学金を借りている人の、96.4%の人が返済できている状態です。
令和5年3月の大学生の就職率が97.3%なので、ほぼ一緒ですね。
就職できた人であれば、ほぼほぼ奨学金の返済はできていると考えてもいいかもしれません。
なんか、奨学金への恐怖が薄くなってきましたね。
奨学金以外の方法で、大学の費用を賄う方法
これまで紹介したJASSOの奨学金以外にも、奨学金はたくさんあります。
民間企業が、行っている奨学金がありますので、ぜひご覧ください
【民間企業が行っている奨学金はこちらをご覧ください】
また、奨学金以外にも「教育ローン」というものも存在します。
教育ローンとは、銀行や政策金融公庫から借りれるお金のことです。
奨学金との大きな違いは、返済者です。
奨学金は、学生本人に返済義務があるのに対し、
教育ローンは、親(申込をした人)に返済義務が生じます。
車を買う時にローンで買うのと感覚は似ているかもしれませんね。
奨学金ではなく、教育ローンを活用して大学の授業料を支払うご家庭も少なくありません。
最後に
奨学金を借りようか迷っていた方、借りたはいいけど返せなかったらどうしようと不安を抱えていた方、
これを機に、もう一度奨学金を借りられないかを検討してみてもいいのではないでしょうか。
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