【茨城県立高校、初の1.0倍割れ】今後も県立離れが進むのか。
水戸市の高校生を対象にしたマンツーマン指導塾、セルフクリエイト水戸校の沖津です。
当塾は、ただ勉強を教えるのではなく、
「勉強のやり方が分からない高校生」のスケジュール作成から実行までのサポート、
「やらなきゃいけないのは分かってるけど、なかなかやる気が起きない高校生」のモチベーションを向上するコーチング指導により、3人に2人が第一志望合格という結果を出す高校生専門塾です。
今年初めて、茨城県立高校全日制の倍率が1.0倍を下回りました。
1.0倍を下回るということは、募集人数よりも応募人数が少なくなってしまったということです。
今までは、県立高校に行くことが当たり前でしたが、今は私立高校や通信高校に進学する子が増えてきたということですね。
今回は、県立高校の志願者がこうも減ってしまった原因や、高校受験の現状についてのお話です。
全日制の高校の内、70%の高校が定員割れ
今年度、募集を行った高校は全部で88校。
そのうち、61校もの高校が定員割れとなってしまいました。
昨年は63%が定員割れだったので、一気に定員割れの高校が増えたことが分かります。
今年を含め、過去4年を見てみても、定員割れした高校数と、定員割れした高校の割合が年々増加しているのが分かります。
今年の受験者数詳細はこちらをご覧ください。
このまま増加するとしたら、来年度には定員割れの高校が65校くらい出てしまうことになりそうです。
水戸地域の高校では23校中、16校が定員割れ
水戸地域でも、70%もの高校が定員割れとなってしまいました。
今年度、定員割れとなってしまった高校は
・大子清流
・小瀬
・常陸大宮
・水戸第三(音楽)
・水戸農業(農業,園芸,農業土木)
・水戸桜ノ牧常北校
・勝田
・那珂湊(全学科)
・海洋(全学科)
・笠間(普通)
・友部
・大洗(全学科)
・茨城東
・那珂
の16校です。
水戸市内にある高校は、定員を超えた募集があった高校が多いですが、
水戸市の周りの高校は軒並み定員割れしてしまっています。
普通科ではないのに、水戸工業と水戸商業は全学科で定員割れしていないので
人気が続いていることが分かりますね。
私立高校への進学増加が原因?
こんなにも定員割れする高校が増えた原因の1つに、「私立高校実質無償化」があります。
昨年度(2020年度)から、私立の高校に通う学生に対しての国からの支援金額が39万6000円に引き上げられました。
これにより、今まであれば私立高校に通うことが厳しかったご家庭でも、私立高校への進学がしやすくなったという背景があります。
実質無償化と言っても、授業料が39万6000円以下であれば、全額支援されますが、
それ以上の授業料だと差額分は実費となります。
また、施設管理費や修学旅行積立金などは支援金対象になりませんのでご注意ください。
私立高校実質無償化についてはこちらをご覧ください。
全日制以外の高校に進学する受験生も増えた?
ここ数年で、「全日制以外の高校に進学しようか迷っている」という相談を受けることが増えました。
全日制以外の高校とは、通信制の高校です。
通信制というと、昔は「全日制に行けない子」が行くイメージがあったかと思いますが、今はそういうわけではないです。
今の通信高校はすごく多様化していて、
「好きなことができる」通信高校や、
「塾のように通える」通信高校、
「行きたいときだけ行ける」通信高校などがあります。
「好きなことができる」というのは、例えば高校在学中からプログラミングや漫画、企業について学べるカリキュラムを揃えている通信高校もあります。
全日制の普通科や専門科では学べないことを学びに、通信高校に進学する子も増えているようです。
「全日制以外の高校に進学しようか迷っている」という相談を受けた時に、
僕は必ずその目的を尋ねます。
「何のために通信高校に進学しようと考えいるのか。」
「それは全日制では出来ないことなのか。」
それがはっきりしている受験生であれば、通信高校への進学もありかと思います。
茨城県内から通える通信高校はこちらからご覧ください。
上記の高校以外にも、オンラインで通学できる通信高校もあるので、色々調べてみると面白いですよ。
来年の倍率は上がるかも
今年度、始めて県立高校の全体倍率が1.0倍を切ったということですが
来年度はどうなるのでしょうか。
このグラフを見る限り、来年度も下がることが予想されます。
ただ、倍率が上がる可能性も十分にあるってことをお伝えさせてください。
現在、「R3年の茨城県立高校の倍率が1.0倍を切った」というニュースが出ています。
おそらく、来年度の入試説明会等でも何度も聞くことになると思います。
人間の心理って単純なもので、
「倍率1.0倍ってことは県立高校受ければ受かるんじゃない?」
という考えがちらつきます。
子どもだけではなく、親もそうです。
1.0倍を切ったからといって、受かりやすくなったというわけではありません。
定員割れしている高校でも、不合格になっている受験生はたくさんいます。
つまり、今年初めて1.0倍を切ったということで
逆に県立に受験生が戻ってくる可能性があります。
「県立離れが進んでいる」ということをポジティブに考えると、
「中学卒業後の進路の選択肢が広がった」と考えることができます。
何も考えずに、「県立高校の普通科に進学する」という考えをいったん忘れ、
色んな選択肢の中から進路を選択してみてもいいのではないでしょうか。
最後に
今回は、県立高校の倍率について書いていきました。
来年以降、高校受験をされる方々の参考になれば幸いです。
セルフクリエイトでは、残念ながら高校受験生の指導は行っていませんが、
高校受験のご相談はいつでも受け付けております。
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